有明先生と瑞穂さん
「ごにょごにょごにょ~~」

「・・・・・・?」


困惑する有明の顔を見て意地悪そうに瑞穂は笑った。


「もしかしてそれだけ・・・?」

「えへへ、びっくりしまし・・・た・・・・・・」


言いかけて瑞穂はハッとした。


(やば・・・顔近・・・)


そう思った瞬間、有明も真顔になって瑞穂の顔を見つめる。


「・・・・・・!」


腕を引いて顔を近づけたのは自分自身なのに、戸惑って言葉を発することも動くこともできなかった。


(え・・・?!え・・・ちょっ、待った・・・)



無言の状態は続く。

有明の顔がだんだん近づく。


(このままじゃ・・・)
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