有明先生と瑞穂さん
一方、有明達も店を出て駅へ向かう。

そこそこ酔いながらも意識をしっかり持つ有明に対し、口之津と小浜はベロベロだ。


「あーーりあけせんせぇええ!!次どこ行きますか!!次!!キャバクラがいいです!!」

「もーーーッ!口之津先生のえっちぃい~~!
私がいるからそういうところはダメですぅう~~!」

「・・・・・・」


二人は有明の腕にしがみつき体重をかけながら歩く。


小浜が口之津に向かってべーっと舌を出すと、口之津も負けじとイーッと歯を見せた。



まだ11時前なのにすごく疲れた。

有明は緩んだネクタイを更に緩めた。


「もうこんな時間ですし次は行きませんよ。帰りましょう」

「ええーーーっ!!」

「い、いやですぅ!」


二人が腕にしがみついたまま有明を見上げる。


「二人共足元おぼつかないじゃないですか・・・。お酒弱いのにそんなに呑むからですよ」

「・・・お酒に強い有明先生・・・素敵です・・うふっ」


小浜は全然話を聞いていない。


(この二人が弱いだけだって・・・)



どうにか嫌がる二人をひきずって駅までついて、切符売り場で二人の家の場所を聞く。


「二人共どこですか?送っていきますから」
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