有明先生と瑞穂さん
(私、固まって動けなかった・・・)

(先生がやめなかったら私・・・)

(ファ、ファ、ファ、・・・ファースト・・・)



(うわぁああああ!!!)



瑞穂はパニックになっていた。



ポーン



自分の階につき、エレベーターが開く。


「もうまっすぐなんで、ココでダイジョブです!」


下を向いたまま急いでエレベーターを降りると有明が咄嗟に腕をつかむ。


「あ!まって瑞穂さん」

「!」


思わず顔をあげると有明と目が合う。


(うわ・・・やば・・・)


光に照らされた瑞穂は赤い顔を有明に気づかれ、更に頬を赤くする。


「!」


それに気づいた有明も少しだけ赤くなり、お互い目をそらして下を向いた。
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