有明先生と瑞穂さん
「なっ・・・・・・んむっ・・・」


瑞穂が言葉を発する前にまた再び唇を塞がれた。

それどころか今度は今までとは全く違う、瑞穂のことを気遣うものではないようなキスをするものだからただ驚くばかりで抵抗すら忘れてしまう。


「・・・っはッ!

・・・・・・・・・んんっ?!」


あまりにも苦しくてようやく開放された一瞬、酸素を取り込もうと口を開いた時だった。



口の中に進入する『何か』。

それが有明の舌だと理解するのに時間はかからなかった。

――先ほど瑞穂の唇に触れたものと同じ感触。

それでもそれは、唇で感じるものとは全然違った。


ゆっくりとそれは瑞穂の口内を這い、舌を絡める。


「んぅ・・・!」


どうしてももれてしまう自分の声と舌や唇が動くたびに聞こえる『音』が恥ずかしくて耳を塞ぎたいのに、両手の自由が利かない。

せめて声だけでも出したくないのに、ぞくぞくとした感触が背中から首から、全身に走るからどうしても声が出てしまう。




自然と荒くなる息、

無意識にぎゅっと繋がれた手に入る力――。



瑞穂の反応ひとつひとつに、有明もまた気持ちが高ぶる。



(・・・・・・いけない)



このままでは止められなくなってしまう。


(というか、もうすでに結構・・・)



瑞穂が予想以上の反応をするものだから、もっとその反応を見たくて

紅潮して潤んだ目、

我慢しながらも漏れる声、

ビクビクと反応する体――




――もっと



もっと乱れさせたい――・・・
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