有明先生と瑞穂さん
(え~~~っと・・・
いつも思うけどアレはわざとやってんのかな・・・)
その様子を横から傍観していた瑞穂は少しだけ腹を立てる。
しかしピンチは切り抜けられた――
そう思っていたのだが、ハッと我に返った小浜が待ったをかけた。
「で、でもおかしいじゃないですか!!
今から二人でどこに行くつもりだったんです?!」
(げっ・・・)
それでも有明はうろたえることなく小浜の横を通りながら嘘をつく。
「いいえ、偶然エレベーターで一緒だっただけですよ。
僕はこれから彼女と会う約束を。
エレベーターでもそういう話をしてまして。
ね、瑞穂さん」
「え?!ええ・・・ああ、うん。いや、はい!」
突然話を振られて必死に肯定するが、今度は小浜が瑞穂をじーっと見ている。
(え?私も言わなきゃ駄目なの?!)
「えーと・・・私も友達の家に・・・」
「誰・・・?」
(そこまでツッコむ?!)
そんなことは小浜先生に関係ないじゃないか・・・
そう思うが言わないと面倒なことになりそうだ。
「・・・・・・・・・布津・・・。
ふ、布津です・・・・・・」
「布津・・・?布津って布津君?
男の子だったわよね・・・?
瑞穂さん彼氏いるって言ってなかった・・・?」
「う・・・!」
彼氏の存在なんて信じていなかったくせにこんなときにツッコんでくるとは。
「だから布津君と付き合ってるんだよね、瑞穂さん」
「ええ?!ああ、はい!そうですソレ!」
あったり~★と無駄なテンションで有明の方を向くと、自分から言っておいて内心すごく不満そうな笑顔。
(私にどうしろと?!)
それ以上小浜が何も言わないことを確認すると、有明は
「それではこれで」
と言い先に外に出てしまった。
瑞穂も「私も!」と言いながら後を追う。
小浜は外までついてきて二人の様子を黙って見ているものだから、瑞穂は有明が向かう駐車場まで行けず結局本当に布津の家の方向に歩き出した。
(え・・・えーー?!私どうすればいいの?!)
いつも思うけどアレはわざとやってんのかな・・・)
その様子を横から傍観していた瑞穂は少しだけ腹を立てる。
しかしピンチは切り抜けられた――
そう思っていたのだが、ハッと我に返った小浜が待ったをかけた。
「で、でもおかしいじゃないですか!!
今から二人でどこに行くつもりだったんです?!」
(げっ・・・)
それでも有明はうろたえることなく小浜の横を通りながら嘘をつく。
「いいえ、偶然エレベーターで一緒だっただけですよ。
僕はこれから彼女と会う約束を。
エレベーターでもそういう話をしてまして。
ね、瑞穂さん」
「え?!ええ・・・ああ、うん。いや、はい!」
突然話を振られて必死に肯定するが、今度は小浜が瑞穂をじーっと見ている。
(え?私も言わなきゃ駄目なの?!)
「えーと・・・私も友達の家に・・・」
「誰・・・?」
(そこまでツッコむ?!)
そんなことは小浜先生に関係ないじゃないか・・・
そう思うが言わないと面倒なことになりそうだ。
「・・・・・・・・・布津・・・。
ふ、布津です・・・・・・」
「布津・・・?布津って布津君?
男の子だったわよね・・・?
瑞穂さん彼氏いるって言ってなかった・・・?」
「う・・・!」
彼氏の存在なんて信じていなかったくせにこんなときにツッコんでくるとは。
「だから布津君と付き合ってるんだよね、瑞穂さん」
「ええ?!ああ、はい!そうですソレ!」
あったり~★と無駄なテンションで有明の方を向くと、自分から言っておいて内心すごく不満そうな笑顔。
(私にどうしろと?!)
それ以上小浜が何も言わないことを確認すると、有明は
「それではこれで」
と言い先に外に出てしまった。
瑞穂も「私も!」と言いながら後を追う。
小浜は外までついてきて二人の様子を黙って見ているものだから、瑞穂は有明が向かう駐車場まで行けず結局本当に布津の家の方向に歩き出した。
(え・・・えーー?!私どうすればいいの?!)