有明先生と瑞穂さん
「来るなら連絡くらいしろよ~。
てか今日有明と出掛けるんじゃなかったっけ?!」

「布津のバーカ!バァアアーカー!!
全然布津悪くないけど一発殴らせて!」

「やだよ!何だよ、有明と喧嘩か?!」


そんな意味不明なやり取りをしていると車の音がして布津の家の前に停車した。


――有明だ。



有明は車から降りて瑞穂を助手席に誘導する。


「ああ、いたいた瑞穂さん。
さっきは大変だったね。
さあ行こうか。
あ、布津君こんにちは」


「ストーーップ!軽い!すごく軽い!」


「おい、ついて行けねーよ、何があったんだよ」




早く出掛けたい有明だったが興奮する瑞穂と説明を求める布津に渋々さきほどの出来事を説明した。






「マジかよ・・・小浜先生コエーな・・・」

「超怖いよ!目が怖かった!」

「家にまで乗り込んで来るとはねえ・・・」


有明はハハハと乾いた笑いをこぼす。


「ハハハじゃないです先生!
大体先生が危機感薄いからぁ~」

「でもうまく切り抜けられたでしょう」

「いやっ・・・うまいけど・・・ていうかちょっと怖かったですよ、あんなにぬけぬけと・・・」

「アハハ、瑞穂気をつけろ。
こういうやつはこうやって平気に嘘ついて浮気するかもしれねーぞ」

「ええ?!」

「やめてよ布津君・・・訴えるよ」

「訴えんの?!」
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