有明先生と瑞穂さん
いつもと変わらない笑顔で歩いてくる愛野先生に瑞穂は硬直する。
「昨日ちょっと困ったことがありまして」
「あら・・・日曜にどうされましたの?」
「小浜先生に僕と瑞穂さんが同じマンションだとバレてしまい・・・。
偶然にも外出が重なって一緒にいるところに小浜先生がバッタリと」
「まあまあ!大変でしたでしょう」
瑞穂はアワアワと二人の会話に冷や汗を流した。
「あああ、愛野先生どうして?!」
「あら、何が?」
「あはは、瑞穂さんは愛野先生がどうして同じマンションだと知っているのか驚いてるんですよ」
「あらあら、私が知ってることを今まで知らなかったの?瑞穂さん」
「一言も聞いたことないです!!」
必死の瑞穂に二人は穏やかな顔でアハハ、ウフフと笑った。
「去年の三学期頃だったかしら、図書室に有明先生がいらしたときに瑞穂さんのことを聞いてこられたことがあったの。
『あの生徒はどういう子ですか?』って。
『確か有明先生の授業の生徒さんだったでしょう?どうしたの?』って聞いたら、『僕と同じマンションなんですよ』って教えてくださったのよね、確か」
「はい、そうでしたね。
他の生徒や先生方にバレてしまうと面倒だし、黙っておくのもよくないかと悩んでたんですが愛野先生に相談したら
『三人の秘密にしちゃいましょう』って。
愛野先生ってもっと真面目な方だと思ってたからあの時は面食らいましたよ」
「あらやだわ。ウフフ」
(私の知らないところで私を含めた三人の秘密ができてた・・・)
ちなみに当時の瑞穂はもちろん有明が同じマンションだとはまっっったく気づいていない。
「昨日ちょっと困ったことがありまして」
「あら・・・日曜にどうされましたの?」
「小浜先生に僕と瑞穂さんが同じマンションだとバレてしまい・・・。
偶然にも外出が重なって一緒にいるところに小浜先生がバッタリと」
「まあまあ!大変でしたでしょう」
瑞穂はアワアワと二人の会話に冷や汗を流した。
「あああ、愛野先生どうして?!」
「あら、何が?」
「あはは、瑞穂さんは愛野先生がどうして同じマンションだと知っているのか驚いてるんですよ」
「あらあら、私が知ってることを今まで知らなかったの?瑞穂さん」
「一言も聞いたことないです!!」
必死の瑞穂に二人は穏やかな顔でアハハ、ウフフと笑った。
「去年の三学期頃だったかしら、図書室に有明先生がいらしたときに瑞穂さんのことを聞いてこられたことがあったの。
『あの生徒はどういう子ですか?』って。
『確か有明先生の授業の生徒さんだったでしょう?どうしたの?』って聞いたら、『僕と同じマンションなんですよ』って教えてくださったのよね、確か」
「はい、そうでしたね。
他の生徒や先生方にバレてしまうと面倒だし、黙っておくのもよくないかと悩んでたんですが愛野先生に相談したら
『三人の秘密にしちゃいましょう』って。
愛野先生ってもっと真面目な方だと思ってたからあの時は面食らいましたよ」
「あらやだわ。ウフフ」
(私の知らないところで私を含めた三人の秘密ができてた・・・)
ちなみに当時の瑞穂はもちろん有明が同じマンションだとはまっっったく気づいていない。