有明先生と瑞穂さん
職員室に戻った有明の元に小浜が歩み寄る。
「今からお帰りですか?お疲れ様です」
「はい・・・そうなんですが・・・その・・・、昨日のことなんですけど・・・」
「はい、まだ何か?」
小浜は人目を気にして小さな声で話す。
有明は小浜を見ることなく自分の席に座りパソコンに向かった。
「私やっぱり二人がそれだけじゃないような気がして・・・」
「信じられませんか?
・・・まあ、ですから僕達も誰にも言わずに黙っていたんですが」
「それは・・・そうなんですけど・・・」
小浜は言葉を詰まらせ、少し考えて意を決したように口を開いた。
「それ・・・・・・瑞穂さんとお揃いですよね」
小浜が指さす先には、机に置かれた有明の携帯に下がるクローバーのストラップ。
「少し・・・・・・偶然が重なりすぎてるような気がして・・・」
「・・・・・・」
有明もキーを打つ手を止め、小浜の方を向いた。
二人に笑顔はない。
***
「晴ちゃーん!今帰り?」
部活の終わった瑞穂がグラウンドを横切っていると後ろから深江が走ってきた。
「あ、結ちゃん。まだ学校にいたんだー」
「うん、布津君の部活見学してたらこんな時間になっちゃったぁ~。一緒に帰ろっ」
二人は並んで歩きだす。
「そういえば晴ちゃん、小浜先生と何かあった~?」
「え・・・?」
ギクリと肩が跳ねる。
「な、ないよ。どうして?」
「んー、さっきバスケ部の休憩中布津君と喋ってたんだけどね・・・休憩が終わって布津君が体育館に戻ったら小浜先生が結に話しかけてきたんだよね~」
「今からお帰りですか?お疲れ様です」
「はい・・・そうなんですが・・・その・・・、昨日のことなんですけど・・・」
「はい、まだ何か?」
小浜は人目を気にして小さな声で話す。
有明は小浜を見ることなく自分の席に座りパソコンに向かった。
「私やっぱり二人がそれだけじゃないような気がして・・・」
「信じられませんか?
・・・まあ、ですから僕達も誰にも言わずに黙っていたんですが」
「それは・・・そうなんですけど・・・」
小浜は言葉を詰まらせ、少し考えて意を決したように口を開いた。
「それ・・・・・・瑞穂さんとお揃いですよね」
小浜が指さす先には、机に置かれた有明の携帯に下がるクローバーのストラップ。
「少し・・・・・・偶然が重なりすぎてるような気がして・・・」
「・・・・・・」
有明もキーを打つ手を止め、小浜の方を向いた。
二人に笑顔はない。
***
「晴ちゃーん!今帰り?」
部活の終わった瑞穂がグラウンドを横切っていると後ろから深江が走ってきた。
「あ、結ちゃん。まだ学校にいたんだー」
「うん、布津君の部活見学してたらこんな時間になっちゃったぁ~。一緒に帰ろっ」
二人は並んで歩きだす。
「そういえば晴ちゃん、小浜先生と何かあった~?」
「え・・・?」
ギクリと肩が跳ねる。
「な、ないよ。どうして?」
「んー、さっきバスケ部の休憩中布津君と喋ってたんだけどね・・・休憩が終わって布津君が体育館に戻ったら小浜先生が結に話しかけてきたんだよね~」