有明先生と瑞穂さん
相変わらず小浜が嫌いな深江は嫌そうな顔をしながら話す。
瑞穂はドキドキする鼓動を知られないように必死で平常心を装った。
「布津君と付き合ってるの?だって。
違うって言ったら、じゃあ瑞穂さんと布津君は付き合ってるの?って聞いてきたんだー。
何だろ、有明先生の次は布津君狙いなのかな?
それにしても何で布津君なんだろ、アハハハッ」
「――――!!」
***
「ずっと・・・違和感を感じていたんです。
口之津先生が生徒と付き合うことに肯定的なこととか・・・
瑞穂さんの悪い噂をかばうこととか・・・。
いいえ、それだけだったら有明先生の優しい性格ですもの・・・それが自然なのかもしれません。
でも――・・・」
有明はふっと笑う。
「そうですね。同じマンションのよしみです。
他の生徒より少しだけ親近感もありますし、そこには多少なりとも擁護したところがあるかもしれませんね。
次からは気をつけます」
「!! いいえ!同じマンションだからとか、そういうことだけじゃなく・・・・・・」
「僕と彼女が付き合ってる――と言いたいんですよね?」
有明の顔から笑みが消える。
小浜は黙って頷いた。
「・・・僕にはお付き合いしてる人がいると言ったはずですが」
「それが・・・・・・瑞穂さんなんですよね?」
「小浜先生って思い込みが激しいタイプですか?」
「――――!!」
有明の言葉に小浜はカアッと顔を赤くする。
瑞穂はドキドキする鼓動を知られないように必死で平常心を装った。
「布津君と付き合ってるの?だって。
違うって言ったら、じゃあ瑞穂さんと布津君は付き合ってるの?って聞いてきたんだー。
何だろ、有明先生の次は布津君狙いなのかな?
それにしても何で布津君なんだろ、アハハハッ」
「――――!!」
***
「ずっと・・・違和感を感じていたんです。
口之津先生が生徒と付き合うことに肯定的なこととか・・・
瑞穂さんの悪い噂をかばうこととか・・・。
いいえ、それだけだったら有明先生の優しい性格ですもの・・・それが自然なのかもしれません。
でも――・・・」
有明はふっと笑う。
「そうですね。同じマンションのよしみです。
他の生徒より少しだけ親近感もありますし、そこには多少なりとも擁護したところがあるかもしれませんね。
次からは気をつけます」
「!! いいえ!同じマンションだからとか、そういうことだけじゃなく・・・・・・」
「僕と彼女が付き合ってる――と言いたいんですよね?」
有明の顔から笑みが消える。
小浜は黙って頷いた。
「・・・僕にはお付き合いしてる人がいると言ったはずですが」
「それが・・・・・・瑞穂さんなんですよね?」
「小浜先生って思い込みが激しいタイプですか?」
「――――!!」
有明の言葉に小浜はカアッと顔を赤くする。