有明先生と瑞穂さん
「昨日はここで取り込んだシーツを畳んでいたのだけれど、二人とも気づかなかったみたいね。
瑞穂さんが出て行った後にここに入ってきた有明先生、すごく驚いた顔をされてたもの」


瑞穂も有明と同じように、何か変なことを言わなかったかと頭を巡らせる。

しかしそんな瑞穂に構うことなく小浜は言葉を続けた。



「有明先生、瑞穂さんの様子がおかしいこと気にされてたわよ。
私にも、何か知ってることはないかって頼ってこられたの。

・・・だから――」



――頼る?

小浜先生を・・・?



瑞穂はショックを隠せない。


有明が昨日何も聞いてこなかったのは、小浜から聞いたから――・・・。





「本当は、瑞穂さんにはナイショってことになってるんだけど」





「貴女を守るためって言ったら簡単に了承してくれたわ」





「有明先生と私、付き合ってることにしましょうって――」



「・・・・・・・・・!!!」





めいいっぱい見開いた目から涙がにじんだ。


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