有明先生と瑞穂さん
一方瑞穂は布津のことなんて頭にあるわけでもなく―・・・


(付き合ってみる・・・か・・・)


有明に告白された時のことを思い出していた。

今保留にしていながらも告白されたことをきっかけに有明のことをだんだん知ってきている。


(付き合ってたら・・・昨日のキ、キ、・・・チューも・・・)


「あれ、瑞穂赤くなった」


有馬がコンコンと瑞穂の頭を小突く。


「・・・もしかしてアンタ、最近誰かに告白された?」


「「は?!!」」


瑞穂と布津の声がかぶる。


「なによ布津」

「あ、いや」


「こ、告白なんてされて、な、ないよ・・・」


(これはされたな・・・)


深江と有馬がニヤニヤと見ている横で布津は一人ワナワナと震えていた。
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