有明先生と瑞穂さん


「じゃあどうしますか?
私をここから追い出します?それとも・・・」


ダ ン ッ !


「・・・・・・!!? ・・・かはっ・・・!!」




予期せぬ衝撃に小浜は構えきれずに咳き込む。


包帯を巻いた有明の左腕が小浜の首を押さえつけ、壁にそのまま叩きつけたのだ。


突然のことに驚きを隠せず、小浜の心臓はドキドキと早打つ。



「・・・っ、なっ・・・」


有明の力は強く、小浜の細い首をそのまま締め上げてしまうのではないかという程だ。

無表情のまま冷たい目が小浜を睨みつける。

こんなに距離は近いのに、小浜の心は恐怖で支配された。



「俺は確かに『瑞穂さんに害が及ぶようなことがあれば許さない』と言いました。

だけど何か勘違いしていませんか・・・?」


「・・・え・・・・・・?」
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