有明先生と瑞穂さん
「だめだ・・・わかんない」


ここ数日、瑞穂はひとりでずっと悩んでいた。


学校でも布津の手を借りていろいろと調べた。

瑞穂が聞いては疑われるので、布津から有馬達に聞いてもらったのだが

「え?アンタってやっぱり有明先生とそうだったの?」

と、なぜか布津まで疑われた。


「なんで俺だよ!!メン アンド ボーイだよ!
意味わかんねーよ!
次は俺と有明が会議ってかー?!ハハハ!」

「・・・・・・なんかごめん」


そんなことがあったのでそれ以上は布津を頼れない。



同じマンションだからと、もしかしたら名簿的な何かあるかもしれない!
と馬鹿な考えをめぐらせ、それとなく親に聞いてみたが

「んな個人情報載ったものがマンションの各家庭に出回ってるわけないでしょ。問題になるわ!」

と一蹴されて終わった。



「あぁ~~~~!!もーーーッ!どうしよーーーッ!!」


「うわっ!どうしたんですか先輩!びっくりしたぁー・・・」


瑞穂は慌てて口を押さえる。


(ヤバ・・・。ここ図書室だった)


今日は部活の日。

日報を書きながら悶々と悩んでいたらそのことを忘れていた。


同じく当番の千々石が不思議そうな顔をする。


「・・・ねえ、千々石さん。
その・・・学校の先生達の~~・・・アレだよ。り、リストとかってどこかにないかな?」

「は?リストですか?」
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