有明先生と瑞穂さん

布津にとっては対抗心だったのだが瑞穂にとっては遊んでもらってると思っていたので、布津にとってもだんだん一緒にいて楽しい相手へと変化していった。



「最近布津君と仲いいよね」

瑞穂に一番初めにそう言ったのは『フーちゃん』と呼ばれる子だった。

本名はどんなだったか、布津はよく覚えていない。

瑞穂と一番仲のよかった女の子でいつも小奇麗な服を着ておしゃれな子だったような記憶がある。

小学校のころの同級生が
「フーちゃんかわいかったよな」
と言うのをたまに耳にするから、多分モテていたのだろう。

小学校のころの布津は色恋沙汰に全く興味がなかった為にかわいい女の子でも仲がよくない限り記憶に残っていない。



布津と瑞穂が一番に仲良くなったことに気づいたのも瑞穂が一番仲がよく近くにいたからだろう。


「うん、最近よく遊んでる」

「男の子と二人だけで遊ぶの？なんかそれ変だよ」

「そ、そうかな…」