有明先生と瑞穂さん
「付き合ってるの?」

「まさか~」

「付き合ってもいないのに男の子と遊ぶのは『タラシ』なんだよ。それよくないんだよ」

フーちゃんはマセてる子供だったと思う。
でもこういう光景は決して珍しいものではなかった。


「タラシ…?」



『遊ばないほうがいいよ』と忠告されたものの『タラシ』の意味がよくわからずに結局そのことなど忘れていつもと変わらずに布津と遊んでいた。




フーちゃんはそれが気に入らなかったのだろう。




それは突然だった。



「フーちゃん今週から給食当番だね。ごはん係だから重いし、早めに行こうよ」

「・・・」

「?」

返事はなかった。

不思議に思ったがあまり気にせずにむかえた4時限目のおわり。

瑞穂はテキパキと白衣を身につけフーちゃんを待ったが彼女は他の友達と喋りながらゆっくり準備をしているのでなかなか終わらない。

「先に行ってるね」

待ちきれなくなって瑞穂は先に給食室へ向かった。
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