有明先生と瑞穂さん
フーちゃんはその後ずっと隣の友達と楽しそうに喋っている。


時々こちらを見てはその友達とクスクス笑う。


「晴ちゃんは何でもできるから人気者でいいよね」


ふと耳に入った言葉。

それには羨望や親しみなどはなく妬み嘲笑が含まれていた。



(なんでイキナリ…)


時間がたてば元に戻ると思っていた。

きっと次の日になると普通にしてくれる。

そんな期待も虚しく朝クラスに入ると事態は悪化していた。



誰も挨拶を返してくれない。
話しかけても無視されたりはぐらかされたり遠ざけられる。


「4人ずつグループを作って」

と先生が言えば、今までは自然とフーちゃん達が集まってきてたのに一人になってしまった。
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