有明先生と瑞穂さん
瑞穂が受けたものは【いじめ】とも呼べないだろう。

きっと誰もが多かれ少なかれ経験し当事者になりうる。

【出る杭は打たれる】のが世の理。



違うのは、それを当事者がどう受け止めどう変わっていくかなのだ。



瑞穂はきっと心が弱かった。


【完璧な瑞穂】が苦手なことは【人付き合い】だったのかもしれない。




布津の背中ごしに声をもらすまいと震える背中の感触。

布津はこの時初めて

瑞穂は女の子なんだ

と意識した。




「俺は瑞穂が好きだよ」


「俺はわかってるよ」



「俺が守ってあげるから…」
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