有明先生と瑞穂さん

「…うん」


瑞穂は小さく答えた。



思ったことを純粋に口にしたそれは初めての愛の告白だったのかもしれない。

無論、瑞穂は全くそうは受け取っていなかったのだが。


でもその時の布津は『自分が瑞穂を守りたい』という気持ちが強く強くあった。





元々騒動自体は瑞穂に原因があり起こったものではないのでしばらくすればおさまり、普通に話しかけてくれる人も出てきてみんなの記憶からはその騒動自体忘れ去られた。


フーちゃんとはもうまともに会話することはなかったが…。