有明先生と瑞穂さん
布津は「これでまた瑞穂も前みたいに笑えるんだ」とホッとした。
だが瑞穂の中ではそのことがトラウマとしてすりこまれていた。
布津がそれに気づくのはしばらくしてからだった。
中学にあがっても同じクラスになった瑞穂と布津は返却されたばかりのテストの答案を見ていた。
「うぉー!!瑞穂、今回のテストってやさしかったんかな?!俺でも70点なんだけど」
「そーだね、平均もそれくらいだったよね」
「瑞穂何点?おまえだったらもっととれてるだろ」
瑞穂は無言で自分の答案をペラッと手渡す。
そこに書かれていた点数は70点。布津と同じだった。
「おまえ調子悪かった?」
「ん?そんなもんだよー。布津かいかぶりすぎ。中学って一気に難しくなったよね」
瑞穂はハハハっと笑った。
だが瑞穂の中ではそのことがトラウマとしてすりこまれていた。
布津がそれに気づくのはしばらくしてからだった。
中学にあがっても同じクラスになった瑞穂と布津は返却されたばかりのテストの答案を見ていた。
「うぉー!!瑞穂、今回のテストってやさしかったんかな?!俺でも70点なんだけど」
「そーだね、平均もそれくらいだったよね」
「瑞穂何点?おまえだったらもっととれてるだろ」
瑞穂は無言で自分の答案をペラッと手渡す。
そこに書かれていた点数は70点。布津と同じだった。
「おまえ調子悪かった?」
「ん?そんなもんだよー。布津かいかぶりすぎ。中学って一気に難しくなったよね」
瑞穂はハハハっと笑った。