有明先生と瑞穂さん
有馬があんなことをしてたぐらいだ、ほとんど今日の予定分なんてできてないのだろう。

それに一人の方が気兼ねなく仕事ができる。


そう思ってもう一度資料室に向かった。




「あれ・・・?」


資料室は電気がついていた。

(まさか・・・)


「やっぱり、先生」


有明が一人で仕事をしていた。

「あ、瑞穂さん」

有明もあのあと二人または三人で仕事をするなんて気まずかったのだろう。

(同じ考えだったんだ・・・)


「居心地悪いでしょ?帰ってよかったのに・・・」

「いえ、手伝います!」


結局最後までほとんど会話をせずにもくもくと作業を進めその日の予定は一時間もせずに終わってしまった。
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