有明先生と瑞穂さん
「でも君、どんなに近くをすれ違っても全然気づかないんだよ。
ははは、ちょっとあっけに取られたね。

目を見て『こんにちはー』なんてのんきに挨拶してるのに全然気づかない。

生徒の数なんかより圧倒的に教師の数は少ないから、ひとつの教科を担当している先生の顔を覚えてないなんてことがあるなんてビックリしたよ。

でも学校で確認してみたけど、君は別に俺の顔を知らないわけじゃなかった。

わざわざ君を指名して呼び出してみれば廊下でもすぐに俺を見つけて駆け寄ってくるし。



おもしろい子だなって、気づけば君を見てるのが楽しくなってたな」
< 236 / 1,252 >

この作品をシェア

pagetop