有明先生と瑞穂さん
(アイス…いや、ヨーグルトもいいなぁー)


「悩んでる?」


迷う瑞穂に有明先生が話しかける。

「先生はもう決まったんですか?」

「うん、今日俺一滴も飲んでないから少し飲んでもいい?」

手にはカンチューハイが握られている。

「そうですもんね、加津佐さんしか飲んでなかったですし、有明先生もほんとは飲みたかったですよね」


「瑞穂さんも卒業したら免許取ってよ。そしたらその時3人であのお店行って、俺にも飲ませて」


(卒業…)

(そうだ、先生となんて卒業したらそこで終わりだと思ってたけど…)


少し未来の話をされてなぜだかドキッとしてしまう。

「…その時は私もお酒好きになってるかもですよ」

動揺を隠しながら返すと先生もまたニッコリと笑って返した。



「何を迷ってるの?」

「ヨーグルトとアイスです」

「あはは、あんなに食べたのにまだ食べるの?」

「うぅ…女には別腹というのがあってですね…」



結局、歩きながら食べやすい棒つきアイスを選んでコンビニを後にした。
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