有明先生と瑞穂さん

布津君と深江さん

「ふぁ～～～～･･･」


電車から降りた瑞穂は重たい足取りで学校へ向かう。


（全然眠れなかった･･･）


目を閉じると先生の近づいた顔が浮かんでしまって一晩中起きていた。

瑞穂にはあれだけでもよっぽど刺激が強かったらしい。

顔は目の下にでっかいクマを作り青白くなっていてとても見れたものではない。

頭も働かずぼーっとする。


（ああでも･･･今日も有明先生と顔合わせなきゃいけないのか･･･）


こんな露骨な顔を見たら先生はどう思うだろう。

笑うだろうか。
心配するんだろうか。

（･･･笑いそうだな）



とにかく今日は頭がまわらない･･･
昨日のことばっかりがフラッシュバックする･･･

ぼーっとする。