有明先生と瑞穂さん
「昨日はあんなこと言ったけど・・・これはノーカウントね」



そう言って先生は瑞穂のおでこにそっと唇をつけた。

瑞穂は深い眠りについていて気づくことはない。








「失礼しまーす!」


有明先生が唇を離した瞬間、保健室のドアが勢いよく開いた。


「ちょっ、具合悪い人いたらどうするのよ」

「あぁ、そうだった!!」

保健室に元気に入って来たのは布津と深江だった。


「君達どうしたの?」

何食わぬ顔をして有明先生はカーテンから出る。


「あっ、有明せんせぇ~~!」

「こんにちは。どうしたんですか?怪我?
ここの先生ならすぐ戻られるけど・・・」

「いやー元気っす。ココでご飯食べさせてもらおーかなーと思って」

布津は笑いながら自分の大きな弁当箱を見せた。
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