有明先生と瑞穂さん
「いつもここで食べてるの?」

「いいえー、ちょっと諸事情でいつもの場所じゃ食べれなくって」

「そう。瑞穂さんが寝てるから静かにね」

「えっ?!晴ちゃんが?!」

深江は慌ててカーテンをめくってベッドを覗き込んだ。

「ほんとだ・・・。朝から具合悪そうだったけどここまでとは思わなかったよ」

気づいてあげられなかったことを悔やんで落ち込む。

有明先生はそんな深江の肩をポンと叩いて慰めた。

「大丈夫。ただの寝不足らしいですよ。昨日眠れなかったそうです」

そう聞いて深江はほっと胸をなでおろした。



深江は心の優しい子だ。



「オーイ瑞穂ー、大丈夫か?」
布津が眠る瑞穂に近寄る。
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