有明先生と瑞穂さん
反応のない瑞穂のほっぺたをツンツン突く。

「やめなよ布津君~。起きちゃうよ」

「えへへ、だってコイツの寝顔初めて見るからさー」

「ほんと大好きだよねー」

そんなやり取りを見て有明先生は複雑な気持ちになる。


「女の子が寝てるところにちょっかい出すものじゃないですよ。
さあ、戻って」

布津と瑞穂の間に入り、カーテンを引く。

(我ながらやってることが大人気ないな・・・)



「そうそう、デリカシーないよ」

何の疑いも持たずに深江が同意した。


「じゃあ僕は職員室に戻りますから、静かにね」

「えー、有明先生も一緒に食べませんかぁ?」

「僕はもう軽く済ませましたから」

「ほら、先生も忙しいんだから迷惑かけんな!」

「ちぇー。わかりましたー」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」



「オイッ、深江!おまえいい加減先生の腕離せ!
先生困ってんだろ」
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