有明先生と瑞穂さん
「でもさー、晴子がどうしても布津を好きにならなかったらどうするの?」


「・・・・・・私は晴ちゃんが、布津君のことを好きになるように仕向けたいわけじゃないんだ」


「ただ、」

「大切な存在だって気づいてほしいだけ」

「晴ちゃんは今までそれだけ布津君に救われてるんだよ」


深江は瑞穂を見ながらぽつぽつと話した。


「救われてるって・・・なんかあったの?二人のこと知ってるの?」


有馬の問いにニコリと笑った。



「何かあった・・・というには、よくありふれたことじゃないかな」
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