有明先生と瑞穂さん
(まあ明日でもいいんだけどね)

ワクワクしだしたらすぐにでも行動に移さないと気が済まないものだ。


体育館ではバスケ部やバレー部が活発に活動している。


(いた!)


瑞穂の目線の先には汗をかいて練習をする布津がいた。

布津の性格なら人を誘うなんて楽勝だろう。
コツを伝授してもらおうという考えだ。

(いつ休憩になるかなー…)

今日はもう無理だろうかと思ったが、せめて気づいてくれればと必死に布津に自身をアピールしてみる。

(おーい、おーーい)

なるべく布津の目線付近に立ち、小さく手を振ると布津はすぐに瑞穂に気づいた。


ところが布津は一瞬、ぱっと笑顔を見せたが何かにはっと気づき、顔をブルブル振るって目をそらす。


「・・・・?」
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