有明先生と瑞穂さん
瑞穂はもう一度、今度は大きく手を振りアピールするが、布津はチラリと横目で見たっきり二度と振向かなかった。


(部活中だから…かな?)


心の中に妙な感覚を残しながらみ瑞穂は諦めそのまま帰宅した。



一方布津はとぼとぼと帰る瑞穂の後ろ姿を見てほっとした後に、その寂しそうな背中を追いかけたい衝動にも駆られてもやもやしていた。

(でも~~…深江が絶対っつったしなぁー…ああーーー!!)


「おい布津!」

バシン!!

「あてーーーっ!!」


一人アワアワと考える布津の顔面にボールが直撃した。
< 305 / 1,252 >

この作品をシェア

pagetop