有明先生と瑞穂さん
(布津は…特別なんだと思ってたなぁ)
布津だけは、誰が裏切っても自分のそばにいると思ってた。
でもそうじゃなかった。
(そんな保障どこにもないのに)
放課後一人で廊下を歩く。
いつもより人が少なく感じて余計に孤独な気分になるのは落ち込んでるからか。
本当は部活がない日なので有馬が一緒に帰ろうと誘ってくれたのだが、
自分がまた誰かを不快に思わせてしまうのではないか、
知らないうちに自分の行動ひとつで人が離れていくのではないかと
変な不安でいっぱいになり
「今日は図書室に用事があるから」
と理由をつけて断った。
(図書室に行っても居場所ないしなぁ…)
とぼとぼと背中を丸めて歩く。
と、後ろから声をかけられた。
「瑞穂さん、今日部活ですか?」
「あ、有明先生…」
先生の手には重そうな本が積まれている。
「今日は部活ですか?」
「いえ…」
「なんだ、部活だったら手伝ってもらおうと思ったのに」
「・・・・」
「?」
冗談を言うが返事がない。
布津だけは、誰が裏切っても自分のそばにいると思ってた。
でもそうじゃなかった。
(そんな保障どこにもないのに)
放課後一人で廊下を歩く。
いつもより人が少なく感じて余計に孤独な気分になるのは落ち込んでるからか。
本当は部活がない日なので有馬が一緒に帰ろうと誘ってくれたのだが、
自分がまた誰かを不快に思わせてしまうのではないか、
知らないうちに自分の行動ひとつで人が離れていくのではないかと
変な不安でいっぱいになり
「今日は図書室に用事があるから」
と理由をつけて断った。
(図書室に行っても居場所ないしなぁ…)
とぼとぼと背中を丸めて歩く。
と、後ろから声をかけられた。
「瑞穂さん、今日部活ですか?」
「あ、有明先生…」
先生の手には重そうな本が積まれている。
「今日は部活ですか?」
「いえ…」
「なんだ、部活だったら手伝ってもらおうと思ったのに」
「・・・・」
「?」
冗談を言うが返事がない。