有明先生と瑞穂さん
「えっ?!何?!」

布津も慌てて振向く。


険しい顔をした有明先生は冷たい目で布津を睨みつけ、そのまま何事もなかったかのように歩き去っていった。


「うわっ?!有明見てたんだ!」


何も知らない布津は慌てる。



(今の・・・どういう風に思われたかな・・・)

先生の表情が頭から離れない。

(先生、怒ってた…?それとも・・)


「なあ瑞穂・・・」

布津が瑞穂の顔を見ると真剣な顔をして青ざめていた。


「みず…ほ…?」

「あっ、ううん、何でもない…」

そう言う顔は浮かない表情をしている。

「大丈夫か?」

「うん…もう大丈夫。今日はもう帰ろうか!」

元気に振舞って見せるがどことなく無理がある。
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