有明先生と瑞穂さん
「それに有明先生、今日は機嫌悪いのか具合悪いのかわかんないんだけどいつもより余計にそっけないのよね」


「え?」


思わず聞き返す。

ひょっとして昨日のことが関係あるんじゃ――…


「有馬がしつこすぎるからじゃね?」

布津はまたしても鉄拳をくらう。


「なんていうのかなー。
いつもニコニコしてるのに笑わないっていうかー…うまく言えないんだけど」



すごく心配だ。


いや、心配だと思うのは厚かましいのかもしれない。


思わず携帯を開くが、やはりなんとメールを送ればいいのかわからない。
< 337 / 1,252 >

この作品をシェア

pagetop