有明先生と瑞穂さん
結局その日は有明先生と顔を合わせることはなく一日が終わってしまった。


家についた瑞穂は重い溜息をつく。



(いつまでこのままなのかな)


(それとも…もしかして)



(もうずっとこのままとか…)


(そうだったらどうしよう)



瑞穂に新たな不安が襲う。


(せっかく先生と仲良くなれたのに…そんなのやだな)




告白の返事だってしてないのに勝手な話だとはわかってる。


だけど有明先生や加津佐さんと過ごした時も楽しかった。



好きとか、恋愛とか


そういうこと関係なく楽しかった。





(先生はそうじゃなかったのかな?)



(仕方ないよね、勝手なのは私だもの)



布津達とまた仲良くなれたというのに、


寂しい。
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