有明先生と瑞穂さん
「ただいまー」


しばらく部屋のベッドでぼーっとしていると働いている母親が
帰宅した。


「あ、おかえりー」


着替えもせずにぐちゃぐちゃの制服で出迎えると「またアンタは着替えもせずに」と母親が呆れる。



「あっ、ちょっと晴、ご飯くらい焚いててっていつも言ってるじゃない」

「あ!忘れてた…」

「もう、毎日のことなのにどうしちゃったの?」

「いや、ちょっと考え事してて…」

「まあいいわ。今からご飯作るから手伝ってくれる?」


今日は母がやけにバタバタしている。


「忙しそうだね、何かあるの?」
< 339 / 1,252 >

この作品をシェア

pagetop