有明先生と瑞穂さん
あれ以来そんなことばかり考えてる。


数日有明先生と話さないことなんて今まで当たり前だったのに


メールなんてあれ以来一度もやり取りしてないのに



廊下を歩いてると有馬の声が聞こえたので顔を上げる。

と、そこにはいつものように有馬と他の女子に付きまとわれている有明先生がいた。



思わずはっとして目を見開く。


無意識にじっと見ていると有明先生が顔をあげ、遠くにいる瑞穂の方へ視線を向ける。


目が合う―――



そう思ったが、視線が合う前に先生が気づいたのか、それとも偶然か・・・そのまま、またそらされてしまった。


「・・・・」


自分は何を期待しているんだろうかと瑞穂は視線を足元に落とした。
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