有明先生と瑞穂さん

「えーじゃあ今から俺と二人で遊ぶ？！」

「いやそれは遠慮します」

「き、きっぱり言いすぎ･･･」



この間の酔っ払っていたときみたいに勘違いされてはたまらない。





結局有明先生のことは聞けぬままだった。



夜８時半頃、ご飯を済ませて風呂へ向かう。


（先生はもう帰ってきたのかな）


ふと、両親の寝室の窓からは駐車場が見えることを思い出し部屋へ向かう。


窓を開けて体を乗り出すといつもの有明の車が見えた。

（もう帰ってきてたんだ…）

体を戻そうとした瞬間、車から人影が見えて有明が出てきた。

今帰ってきたばかりだったのだろう。

（こんな時間に終わるんだ･･･）

なんとなく眺めているとどこからか加津佐がやってきて二人で楽しそうに話しながら、いつものように加津佐がちょっかいを出し有明がバシッと顔を叩く――なんてことをやりながらマンションの入り口へ向かっていく。