有明先生と瑞穂さん
体をゆすって起こそうかとも考えたがやめておいた。

正直どう接すればいいのか迷っていたところだ。

(門限まではまだ時間がある・・・。
それまでは寝かせておこう)


きっと一人になって一気に緊張が解けたのだろう。


本当に悪いことをした。


寝顔は眉間にシワを寄せていて苦しそうだ。

(以前見た寝顔とは大違いだ・・・)

そう思ってクスリと笑った。


そしてそっと瑞穂の手から眼鏡を引き抜く。


しっかりレンズを握り締めていたので指紋だらけになった眼鏡が少し笑える。

軽く拭いて掛けると目の前にクリアに映る寝顔。


ベッドに腰掛けてそれを覗き込んだ。
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