有明先生と瑞穂さん
「…って、わぁっ!?先生何やってるんですか?!」

今更自分に馬乗り状態の有明先生に気づいて驚く。


「・・・・」

「あれ?ほっぺたどうしたんですか?」

「・・・・」


先生は黙ったままだが瑞穂は感づいた。


(なんか先生ビンタでもされたみたい・・・・・・。
アレ・・・そういえば私の右手、なんかジンジンするような・・・)


「・・・・」

「・・・・」

「もっ、もしかして私・・・ですかね」



先生は黙って頷いた。


「わーーっ!ごめんなさい!!
えー何で?!」

「いやっ、近づいた俺が悪かったんだし・・・」

そう言いながらも結構痛そうだ。


「おっ・・・俺の自業自得だから・・・」

「へっ・・・・・・」


『何が?』と聞く前に少しだけ理由がわかって恥ずかしくなる。


(えーっと・・・自意識過剰じゃないなら・・・そういうことよね)


目がはっきり冴えた瑞穂は改めて事の重大さを考えた。
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