有明先生と瑞穂さん
「俺、加津佐の彼女の手作りって結構苦手なんだよねー」
と言いながらフタを開ける。
瑞穂はそれを覗き込みながらも「そんなこと言っちゃ駄目ですよ」なんて言っていたのだが――・・・
「あ、アレ?なんか・・・赤い」
開いた容器に詰まった真っ赤な何か。
「え・・・ていうかコレ、キムチ?」
広がるニオイも辛々しい。
「いや・・・多分野菜炒めか何か」
「・・・・」
どう見てもキムチ。百歩譲って豚キムチである。
キムチは好きだが朝からこれはちとキツイな・・・と瑞穂も思った。
「何でか彼女が作ると全部こうなるんだ・・・」
・・・なるほど。
ひとまずそのままテーブルに並べて、一緒に持ってきてあったらしい白飯を温めて茶碗に盛って二人は「いただきます」をした。
(いや、もしかしたら見た目ほど辛くはないかも・・・)
ありえない期待を元にひとまず控えめに一口・・・
慌てて流し込んだブラックコーヒーがなぜか甘く感じた。
と言いながらフタを開ける。
瑞穂はそれを覗き込みながらも「そんなこと言っちゃ駄目ですよ」なんて言っていたのだが――・・・
「あ、アレ?なんか・・・赤い」
開いた容器に詰まった真っ赤な何か。
「え・・・ていうかコレ、キムチ?」
広がるニオイも辛々しい。
「いや・・・多分野菜炒めか何か」
「・・・・」
どう見てもキムチ。百歩譲って豚キムチである。
キムチは好きだが朝からこれはちとキツイな・・・と瑞穂も思った。
「何でか彼女が作ると全部こうなるんだ・・・」
・・・なるほど。
ひとまずそのままテーブルに並べて、一緒に持ってきてあったらしい白飯を温めて茶碗に盛って二人は「いただきます」をした。
(いや、もしかしたら見た目ほど辛くはないかも・・・)
ありえない期待を元にひとまず控えめに一口・・・
慌てて流し込んだブラックコーヒーがなぜか甘く感じた。