有明先生と瑞穂さん
「そりゃー言えないよな」
と加津佐は笑う。



「アイツが自分から女を好きになること自体珍しいのに、こんなに感情が表にバレバレだったりするのはすげー珍しいんだよ。
晴ちゃんスゲーよ。どんな手使ったの?」

「いやっ・・・私は何も・・・。
というか、私も告白されるまで有明先生のことをただの先生としか見てなかったし・・・マンションも同じなんて知らなかったし」


それを聞いて加津佐は「えぇ?!」っと驚きの声を上げた。


「すっごいなー・・・。
完璧に有明の片思いから始まったんかー・・・。
不思議だねー。
晴ちゃんって特別かわいいわけでも大人っぽいわけでもスタイルがいいわけでもないのに、それでいて滅多に話したこともないとか何を基準に選んだんだろうね!」

「ひ、ひどい!!」


確かにその通りだし自分でもそう思ってるが面と向かって(布で隠れて見えないが)そう言われると傷つく。


「さっきの仕返しですか」

「あっ、バレた~?」


「有明せんせーーー!!加津佐さんがセクハラします!!」


「えっ?!ちょっ!やめっ」


「オイ加津佐ぁーーー!!」


遠くから有明先生の怒涛の声が聞こえ、瑞穂はほくそ笑んだ。


「ひっでー晴ちゃん!」

涙声の加津佐に満足して再び体をリッラクスさせる。
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