有明先生と瑞穂さん
「・・・そういう変な感じにするのやめてくーだーさーいー」

「あっはは、ごめんごめん」


キュッと蛇口をひねる音がして再びシャワーが流れた。


「何で保留?有明のこと好きじゃない?」

「え・・・そんなことは・・・」



「・・・もしかして、布津?」


「!!」


加津佐の口からその名前が出てくるとは思わずに体が強張る。


「え・・・何で・・・し、知ってたんですか?」


「見てればわかるっしょ」


ハハハハと笑いながら泡を洗い流す。


(やっぱりわかるんだ・・・)


「布津にだけニブすぎる晴ちゃんも罪だよねー。
その様子だと気づいたみたいだけど、告白でもされたか?」


「えっ、エスパーですか加津佐さんは!!」
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