有明先生と瑞穂さん
「スネだよ。スネを蹴ればいいから」

と加津佐の彼女が有明先生の髪をいじりながら言う。

目が合うと綺麗な顔でニッコリ笑った。

後ろで加津佐の「ヒィ！」という悲鳴が聞こえた。




「できた」



その後すぐに有明先生の髪は完了したらしく綺麗にセットされていた。


「おお、それなら私服だし眼鏡してないし生徒にバレにくいんじゃないですか？」


いつもは真面目な感じなのにこうして見ると教師っぽくない。


「そう？」


「はい！何か若く見えます！・・・あっ」


「「ぶはっ！！」」


しまった、と思った瞬間加津佐とその彼女が同時に噴出す。


「うひゃひゃひゃひゃ！有明ドンマイ！！」

「そーよねー。先生なんてオッサンにしか見えないわよね」


「・・・・」


「ち、ちが、間違えた！そういう意味じゃなくて･･･！」


二人は笑いころげ、有明先生は落ち込み、瑞穂の言い訳は誰も聞いてくれない。



「先生っぽくないって言おうとしたのに～～～！！」


必死にそう主張するが誰も信じてはくれなかった。
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