有明先生と瑞穂さん
その後肩を落として待合の椅子に有明先生だけ戻って行くと、加津佐の彼女がコーヒーを出し、加津佐は瑞穂の髪を乾かした。
「晴ちゃんも髪ちょっといじろーよ!
オッサンに合わせて大人っぽくしてみない?」
早速も有明先生をオッサン呼ばわり。
さっきの失言がすごく気に入ったらしい。
「うう・・・違うって言ってるのに・・・」
「そーだ、髪巻いてみよう」
話は聞いちゃくれない。
どうせ髪型も何を言ったところで好きにいじられるのだろう。
髪を乾かし終わって毛先を切っていると加津佐の彼女が自分の前にコーヒーを出してくれた。
「砂糖いる?」
「ありがとうございます。
あるなら欲しいです」
「ハイ」
しぐさのひとつひとつがとても【大人の女性】らしくて少し憧れる。
コーヒーを出し終わった彼女は自分の隣に大きめのケースを置いた。
疑問に思う瑞穂をよそに加津佐に話し掛ける。
「もう顔動かさなくていい?」
「いいよー。好きにやっちゃって」
(え?好きにって?)
他人事のようにぼんやり考えていると、加津佐の彼女は突然グイッと瑞穂のあごを持ち上げた。
「うふ、ちょっと顔いじらせてね♪」
「へ・・・?顔・・・?」
驚く瑞穂の前髪を上げながら
「今からメイクしまーす」
と先程の大きなケースを元気に開いた。
「えっ?!メイク?!」
ケースの中には色とりどりのメイク道具がたくさん入っている。
「えっ、そんな、わ、悪いです・・・」
「いいからいいから!
落書きみたいなもんだから!」
(それもそれで嫌だ!)
「晴ちゃんも髪ちょっといじろーよ!
オッサンに合わせて大人っぽくしてみない?」
早速も有明先生をオッサン呼ばわり。
さっきの失言がすごく気に入ったらしい。
「うう・・・違うって言ってるのに・・・」
「そーだ、髪巻いてみよう」
話は聞いちゃくれない。
どうせ髪型も何を言ったところで好きにいじられるのだろう。
髪を乾かし終わって毛先を切っていると加津佐の彼女が自分の前にコーヒーを出してくれた。
「砂糖いる?」
「ありがとうございます。
あるなら欲しいです」
「ハイ」
しぐさのひとつひとつがとても【大人の女性】らしくて少し憧れる。
コーヒーを出し終わった彼女は自分の隣に大きめのケースを置いた。
疑問に思う瑞穂をよそに加津佐に話し掛ける。
「もう顔動かさなくていい?」
「いいよー。好きにやっちゃって」
(え?好きにって?)
他人事のようにぼんやり考えていると、加津佐の彼女は突然グイッと瑞穂のあごを持ち上げた。
「うふ、ちょっと顔いじらせてね♪」
「へ・・・?顔・・・?」
驚く瑞穂の前髪を上げながら
「今からメイクしまーす」
と先程の大きなケースを元気に開いた。
「えっ?!メイク?!」
ケースの中には色とりどりのメイク道具がたくさん入っている。
「えっ、そんな、わ、悪いです・・・」
「いいからいいから!
落書きみたいなもんだから!」
(それもそれで嫌だ!)