有明先生と瑞穂さん
(国見さん・・・)

彼女に微笑まれるとなぜか無性に嬉しくなる。

気づけば瑞穂はすっかり国見に懐いてしまった。



「晴ちゃん終わったぞー有明!」

「ん?ああ・・・」

「すみません先生、お待たせしました」

「どーよ!俺とリサの共同作業!ジャッジャーン」


「おー、変わったね。化粧もしたんだ」


「・・・・・」







内心瑞穂はちょっとガッカリしていた。

(何か反応薄い・・・。
『かわいい私服見たかった』とか『オシャレ期待してた』とか言ってたくせに・・・)


そう考える自分に気づき、有明先生の反応を期待していたことに気づく。


(・・・って、何考えてんだろ)



有明先生は読んでいた雑誌を棚にしまって立ち上がり
「じゃあそろそろ帰ろうか」
と瑞穂に声を掛けた。
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