有明先生と瑞穂さん
「ただいまー。あらっ、晴！
こんなに散らかしっぱなしで寝てるなんて」

「おい晴、今帰ったぞ。
お土産あるぞ」




「･･･ふあ？」



父と母のさわがしい声で目が覚める。

どれくらい眠ってたのだろう。
部屋はもう暗くなっていた。



「ああ･･･お帰りなさい」

「なあにー？晴も遊びに行ってたの？」

「うんちょっと」


まだ眠い目を擦りながら両親を出迎える。


「ほらー、カニ買って来たわよ。
晩ご飯にしましょ！」

「母さん昨日もあれだけ食べててまだ食べるのか」

「当たり前よー、まだまだ入るわよ」

仲むつまじい両親の様子から北海道がよっぽど楽しかったらしいことが伺える。


「あー･･･おなかすいた」


「ああほら、晴。
父さんからもお土産だ」

父が差し出す小さな袋を開くと中には北海道の特産品を持ったかわいらしいキャラクターのストラップが入っていた。


「わー！ご当地キャラだ！かわいいー。ありがとう」


今までストラップも何もつけていない飾りっけのない携帯にすぐにそれをつけると、メールが来ていたことに気づいた。
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