有明先生と瑞穂さん

「えっ、何が？誰が？」


「だから、国見さんって女性なの」


有馬と深江が「なーんだ」と言いながら落ち着きを取り戻している中、布津だけがわけがわからないという顔をしていた。



「ちなみに国見さんって加津佐さんの彼女だから」



「･･････お、女かぁー」


やっと理解した布津も盛大にため息をついて椅子に座る。


「気づくの遅すぎだし」

「紛らわしいんだよお前ー」


確かに女だということ前提で話していたので性別は言わなかったが･･･


「あんな顔して話されたら男かと思うよね」


「えー、どんな顔してたかな」


「恋する乙女の顔」


イマイチピンと来ない。