有明先生と瑞穂さん
「有明あんな性格だからさ、他の女子が喋りかけてもなかなか距離縮まんないんだよね。
本人は壁作ってる気はないんだろうけど。
そんで、そんな女子にとってはタケルも壁だったんだわ。
そっけない有明に必死で話しかけてる横からテンション高いあの男がしつこく会話に入ってくんのよー。
自分はまだ黙ってそれを傍観してただけだったんだ。
だってその他女子のうちの一人って思われたくないじゃん?
どうやって近づこうかなって考えてたらいいこと思いついちゃってさ。
『そうだ、タケルに先に近づけばいいじゃん』――ってね」
結構残酷なことをケロっと言ってのける国見に、瑞穂は声が出ない。
それを表情から読み取ってか
「ひっどいよね、アタシ」
と茶化すように笑った。
本人は壁作ってる気はないんだろうけど。
そんで、そんな女子にとってはタケルも壁だったんだわ。
そっけない有明に必死で話しかけてる横からテンション高いあの男がしつこく会話に入ってくんのよー。
自分はまだ黙ってそれを傍観してただけだったんだ。
だってその他女子のうちの一人って思われたくないじゃん?
どうやって近づこうかなって考えてたらいいこと思いついちゃってさ。
『そうだ、タケルに先に近づけばいいじゃん』――ってね」
結構残酷なことをケロっと言ってのける国見に、瑞穂は声が出ない。
それを表情から読み取ってか
「ひっどいよね、アタシ」
と茶化すように笑った。