有明先生と瑞穂さん
「行こうか布津」

「・・・・・」

「布津?」

「・・・ああ、いや、何でもねー」


「・・・?」



気のせいだろうか。
布津は有明先生の後姿をじっと見ていたような・・・。



(そういえば前に布津はちょっと有明先生のこと感づいてたみたいだったな・・・)


布津の態度がいつも変わらないから忘れていた。


「おなか減ったー!どこで食べる?教室?」

「あ・・・んー、教室まだ人いるから開いてる教室探そーぜ」


パッと瑞穂の方を向いた布津の顔がいつもどおりだったから瑞穂は安心してしまった。


この時はこれで終わったと思っていた――。
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