有明先生と瑞穂さん
「へ・・・変・・・って?」


スプーンを握る手が汗ばむ。
緊張を悟られまいと普段通りを振舞うが、布津に見破られやしないだろうかという不安が更に瑞穂を緊張させた。




「言いあらわしづれーんだけどさ。有明を見てる分には普通だし」


「・・・そう」


この話は簡単に流して終わらせてしまった方がいい。
自分はすぐに動揺してしまうけど、有明先生の学校での行動はぬかりない。


個人で会ったりしてるなんて

先生が私を好きだなんて


バレるわけがない。






「何だろうな・・・。
あの日の有明も変だと思ったから余計に意識するようになったのかもしんねーけど・・・」


「別に変じゃなかったよぉ~」


なるべく笑ってごまかして、そのまま別の話題にすりかえてしまえ。





「最初は、瑞穂って有明のこと好きなのかなって思ってた・・・」



ドクドクと心臓が早打つ。
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