有明先生と瑞穂さん
「お前もしかして俺にも同じこと思ってるんじゃねーだろうな」
正直、思っていた。
(だって、今までなかったもん・・・。
人から告白されること自体なかったのに。
二人からもこうやって好きだって思われるなんて・・・)
布津は昔から一緒にいる。
それこそ有明よりも自分の性格をよく知っている。
昔のことだって知っている。
だからこそ好きになるだなんて――
真っ直ぐ見てくる布津の目がなんだか全てを見透かしているような気がしてうつむく。
あまりにも図星すぎて反論できずにいると、スプーンを握る手を乱暴に布津が握った。
「・・・!」
驚き顔を上げると切羽詰まったように赤くなった布津が何か言おうと、それでも言葉を選んで口をぱくぱくさせている。
「え・・・?」
「だからッ!」
「俺は!おまえだから好きなんだよ!!
顔がどうとか、そういうんじゃなくてさあっ!」
相変わらず大きい声で、そして真っ赤な顔をして『瑞穂が好きだ』と真っ直ぐな目をして言う。
正直、思っていた。
(だって、今までなかったもん・・・。
人から告白されること自体なかったのに。
二人からもこうやって好きだって思われるなんて・・・)
布津は昔から一緒にいる。
それこそ有明よりも自分の性格をよく知っている。
昔のことだって知っている。
だからこそ好きになるだなんて――
真っ直ぐ見てくる布津の目がなんだか全てを見透かしているような気がしてうつむく。
あまりにも図星すぎて反論できずにいると、スプーンを握る手を乱暴に布津が握った。
「・・・!」
驚き顔を上げると切羽詰まったように赤くなった布津が何か言おうと、それでも言葉を選んで口をぱくぱくさせている。
「え・・・?」
「だからッ!」
「俺は!おまえだから好きなんだよ!!
顔がどうとか、そういうんじゃなくてさあっ!」
相変わらず大きい声で、そして真っ赤な顔をして『瑞穂が好きだ』と真っ直ぐな目をして言う。